私が32歳で初産で妊娠糖尿病の診断を受けたときの体験談 金子洋子

私は、32歳で初めての妊娠を迎えた時、妊娠糖尿病と診断されたことは、本当に予想外で不安な出来事でした。妊娠糖尿病は、妊娠中に血糖値が異常に高くなる状態で、適切な管理を行わないと母体と胎児の健康に影響を及ぼす可能性があることを知って、私が妊娠糖尿病の診断を受けたときの体験や、実践した対応策についてご紹介したいと思います。

~ 妊娠糖尿病の診断を受けた瞬間 ~

中期の定期妊婦検診で、50gグルコースチャレンジテスト(糖負荷試験)で血糖値が高いと診断されました。医師から「妊娠糖尿病」の可能性を指摘され、詳しい検査(75g OGTT: 経口糖負荷試験)を受けてくださいと言われ1週間後に受けたた結果、正式に妊娠糖尿病の診断が下されました。

妊娠糖尿病の診断を受けたとき、最初に感じたのは「なぜ自分が?」という不安と戸惑いでした。特に32歳で初産ということで、年齢によるリスクや妊娠後の体の変化について考えると、さらなる心配が押し寄せてきました。

~ 妊娠糖尿病とは? ~

妊娠糖尿病は、妊娠中に血糖値が高くなる状態で、胎盤から分泌されるホルモンがインスリンの働きを阻害し、血糖値が上がりやすくなることが原因で。特に、妊娠中期から後期にかけて発症しやすく、以下のようなリスク要因が考えらる。と説明を受けました。

  • 30歳以上での初産
  • 家族に糖尿病患者がいる
  • 過体重・肥満
  • 高炭水化物・高糖質の食事

 診断後の対応 

妊娠糖尿病と診断された後は、医師から、まず入院して、血糖値管理を徹底することが必要で、具体的には以下の対応策を説明されました。

血糖値のモニタリング: 血糖値の自己測定を行い一日の血糖値の変動を観察します。病棟看護師の指導のもと、専用の血糖測定器で毎食前後の血糖値を記録し、異常がないか常にチェックすることから始まりました。

食事療法: 分割食の実施。一日に必要なカロリーを計算し、炭水化物の量を6分割にして、朝、捕食(おやつ)、昼、捕食(おやつ)、夜、捕食(おやつ)で一日の食事を6分割して取って、血糖値が基準値内に収まるかどうか?を観察しました。

尿中のケトン体の検査: 尿によるケトン体の測定は、体内のケトン濃度を確認するために行われます。詳しくは、こちらの記事をご覧ください。


~  妊娠糖尿病が胎児に与える影響 ~

「妊娠糖尿病は、胎児に大きな影響を与える可能性があるため、しっかりとした管理が必要です。管理が不十分な場合、以下のようなリスクがあります。」と告げられました。

  • 巨大児の可能性: 血糖値が高い状態が続くと、胎児が過剰な栄養を取り込み、巨大児になるリスクが高まります。これにより、帝王切開や難産のリスクも増加する。
  • 低血糖のリスク: 出産後、胎児が低血糖状態になることがあります。これは、母親の高血糖により胎児が多量のインスリンを分泌するためです。

妊娠糖尿病の女性の心のケアの重要性

妊娠中の糖尿病管理は、身体的な負担だけでなく、精神的なストレスも感じやすくなりました。自己管理のプレッシャーや、出産への不安が重なる中で、家族やパートナーからのサポートの有無、信頼できる 専門家への相談が可能なのか?

わたしは、この病気が分かった当初は、夫や家族に自分の状態をしっかり伝えることはできませんでした。私自身が理解できていなかったからです。どんな協力を求めることで負担を減らせるのか?血糖値が安定するのか?なにもわからずさまよいました。毎日がとても不安で孤立感を感じていました。
病院の 管理栄養士さんや医師に相談はしましたが、悩みや疑問を解消することは正直できませんでした。精神的な安心感があればもっとはじめての妊娠期を楽しめたと思います。 その後、二人目を産むことになりますが、その時は、この病気のことがある程度わかっていたので、一人目の時のような真っ暗闇の状態ではなく、自分で管理コントロールを行い、妊娠期を目一杯楽しむことができました。 たくさんの妊娠糖尿病の女性たちやそのご家族からご相談を受けて、みんな笑顔で赤ちゃんと対面できています。

インターネットや情報誌の情報では、以下を良く目にします。

  • 高糖質の食べ物や砂糖を含む食品を控えたり、野菜や食物繊維、タンパク質をバランスよく摂取するようにしましょう。
  • 毎食後の血糖値を測定し、自分に合った食事の量や内容を把握しまししょう。
  • 運動習慣: 適度な運動は、血糖値を安定させる効果があります。毎日のウォーキングや軽いストレッチを取り入れることで、血糖値が急激に上昇しないよう工夫しましょう。

    私はこれを見て、どうやったらよいか?全くわかりませんでした。

    その具体的なやり方を教えてくれる場所はありませんでした。

    一般社団法人ロカロジ協会では、そんな女性たちのために無料で相談を受け付けています。ホームページの「お問合せ」よりご相談ください。

6. まとめ

32歳で初産妊婦として妊娠糖尿病の診断を受けることは、当初大きな不安が伴いましたが、適切な食事療法や運動、血糖値モニタリングによって、健康な妊娠生活を維持することができました。妊娠糖尿病は適切に管理すれば母体や胎児へのリスクを最小限に抑えられますので、医師や専門家と連携して安心して過ごすことができます。

妊娠糖尿病に関する正しい知識と対応策を学び、安心して健康な妊娠生活を送ることができますように。

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みんなの健康と 美の研究所
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