女性ホルモン

2024年9月28日 2024年9月28日みんなの健康と美の研究所

みんなの健康と美の研究所

女性の心身の健康や生理、妊娠、出産に深く関わるホルモンとして、「エストロゲン（卵胞ホルモン）」と「プロゲステロン（黄体ホルモン）」の2種類が知られています。これらのホルモンは、女性のライフステージごとに重要な役割を果たしており、日常の健康にも大きな影響を与えます。

エストロゲンは、思春期から閉経までの間、女性の体において最も重要なホルモンの一つです。具体的には、次のような働きを持っています。

生理周期の調整: 卵巣でエストロゲンが分泌され、生理周期を調整します。特に排卵前にエストロゲンのレベルが上がり、子宮内膜が厚くなり、受精卵が着床しやすくなる準備を整えます。
骨密度の維持: エストロゲンは骨の健康をサポートし、骨密度を保つために不可欠です。閉経後にエストロゲンの分泌が減少することで、骨粗鬆症のリスクが高まります。
肌や髪の健康: エストロゲンは肌のハリや弾力を保ち、髪のツヤや健康もサポートします。そのため、エストロゲンの減少は加齢とともに見られる肌や髪の変化に影響を与えることがあります。

プロゲステロンは主に排卵後に分泌され、妊娠の維持に不可欠なホルモンです。また、次のような役割を持っています。

子宮内膜の維持: 排卵後、プロゲステロンの分泌が増加し、子宮内膜を妊娠のために準備します。受精卵が着床すると、プロゲステロンが高いレベルで維持され、妊娠をサポートします。
生理周期の調整: プロゲステロンは、エストロゲンと共に生理周期を調整し、月経の開始をコントロールします。プロゲステロンが十分に分泌されないと、生理不順が起こることがあります。
心身の安定: プロゲステロンは気分の安定に関与しており、不足すると不安感やイライラが増すことがあります。特に月経前症候群（PMS）の原因として、プロゲステロンのバランスが乱れることが知られています。

エストロゲンとプロゲステロンのバランスは、女性の健康や気分、ライフステージに大きな影響を与えます。以下は、ホルモンバランスの乱れがもたらす主な影響です。

PMSや月経不順: ホルモンバランスが乱れると、PMS（生理前症候群）や月経不順を引き起こすことがあります。特にストレスや生活習慣の乱れがホルモンに影響を与えやすいです。
妊娠・出産への影響: ホルモンのバランスは妊娠の成立と維持に不可欠です。エストロゲンやプロゲステロンの不足は、不妊症や流産のリスクを高めることがあります。
更年期症状: 閉経前後にエストロゲンの分泌が急激に減少すると、更年期障害としてホットフラッシュや情緒不安定、骨粗鬆症などの症状が現れることがあります。

ホルモンバランスを保つためには、次のような日常生活の改善が有効です。

エストロゲンとプロゲステロンの2種類の女性ホルモンは、女性の心身の健康に不可欠です。ホルモンバランスの乱れがもたらす影響を理解し、日常生活の中でバランスを保つ工夫をすることで、健康的な生活を送ることができます。