砂糖や白米の摂りすぎとアレルギー症状の悪化との関係
糖質を多く摂取すると、血糖値が急上昇してインスリンが大量に分泌され、血糖値が急激に下がります。脳は血糖値の急激な低下を危険と察知して防御反応を示し、副腎からコルチゾールというホルモンを分泌します。コルチゾールには抗アレルギー作用がありますが、糖質の摂取に伴う血糖値の乱高下によって副腎に負担がかかり、コルチゾールの分泌が減少するとアレルギー症状が悪化します。
以下で詳しく説明します。
砂糖や白米の過剰摂取がアレルギー症状に与える影響については、各分野からの研究や専門家の見解を基に証明します。
1. 砂糖と炎症・免疫系の関係
- 砂糖と炎症: 砂糖の過剰摂取が体内で慢性的な炎症を引き起こすことは、多くの研究で示されています。例えば、砂糖を多く含む飲料や食品の摂取が、体内のインスリン抵抗性や炎症マーカーの増加と関連しているという研究があります。
- 出典: Ludwig DS, Curr Opin Lipidol. 2002 の研究によると、砂糖の摂取がインスリン抵抗性や炎症を促進し、免疫系に影響を与えることが示唆されています 。
- 砂糖と免疫機能: 砂糖の摂取が白血球の機能を抑制し、免疫力を低下させるという研究があります。これにより、アレルギー反応が強まる可能性があります。
- 出典: MacIver NJ, et al. J Immunol. 2013 の研究で、砂糖が免疫システムに及ぼす影響が示されています 。
2. 高GI食品と炎症の関係
- 白米や精製炭水化物と炎症: 高GI(グリセミックインデックス)食品、特に白米や精製された炭水化物が炎症を促進し、免疫系に悪影響を与えることが報告されています。これがアレルギーやアトピー性皮膚炎の症状悪化と関連することがあります。
- 出典: Galland L. "Diet and Inflammation" Nutr Clin Pract. 2010 の研究では、高GI食品が炎症マーカーの上昇に関連しているとされています 。
3. 腸内環境とアレルギーの関係
- 腸内細菌と免疫系の関係: 腸内細菌は免疫機能に大きく影響を与え、砂糖の過剰摂取が腸内細菌のバランスを崩すことがアレルギー症状を悪化させる原因となる可能性が示されています。
- 出典: Cummings JH, Macfarlane GT. "The control and consequences of bacterial fermentation in the human colon." J Appl Bacteriol. 1991 で、腸内環境の変化が免疫に与える影響について触れられています 。
4. 栄養バランスと免疫機能の関係
- ビタミンやミネラル不足の影響: ビタミンDやビタミンC、亜鉛などの栄養素は、免疫機能を正常に保つために重要です。精製炭水化物や砂糖を多く摂取すると、これらの栄養素が不足しやすくなり、免疫力が低下する可能性があります。
- 出典: Maggini S, et al. "Immune function and micronutrient requirements change over the life course." Nutrients. 2018 。
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