ヘモグロビンa1cが5.8%?
エーワンシー(HbA1c)が5.8%の場合、境界型糖尿病の可能性があります。HbA1cはヘモグロビン・エー・ワン・シーと読み、血糖値が高い状態が継続していることを示す値です。
境界型の病態は、血糖値を下げるホルモンであるインスリンが出にくくなること(インスリン分泌の低下)と、インスリンが効きづらくなること(インスリン抵抗性の増大)が組み合わさったものであり、後者が主体の場合その多くはメタボリックシンドローム(内臓脂肪の過剰蓄積があり、かつ血圧、血糖、血清脂質のうち2つ以上が基準値から外れている状態を言い、心筋梗塞や脳梗塞などになりやすい)を指します。糖代謝異常は、インスリン分泌などに関与する遺伝因子や、過食・運動不足などによる環境因子が様々に組み合わさり発症すると考えられています。
境界型は動脈硬化を促進する可能性があります。
動脈硬化の原因となる糖尿病以外に、脂質異常症や高血圧症、高尿酸血症、睡眠時無呼吸症候群などがあれば、それらを改善することが必要です。
また、境界型は肥満が原因な場合があり、まずは現体重の3~5%減を目指す食事量の適正化、過剰摂取の糖質があれば、その制限、特に清涼飲料水の制限、食物繊維の十分な摂取、間食の工夫、運動の習慣化、飲酒習慣の適正化の工夫が必要です。
その他、二糖類を単糖類(ブドウ糖や果糖)へ分解する消化酵素の活性を阻害する食品などを取り、コントロールする事ができます。
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